XTERRA JAPAN レポート

大会名・・XTERRA JAPAN
場所・・トマム かなやま湖/北海道
日時・・8月29日
天候・・晴れ

使用機材
・フレーム・・MERIDA ビッグナイン7000
・ホイル・・MAVIC クロスマックスSL29
・ペダル・・MAVIC クロスマックスSL TI
・タイヤ・・IRC F.ミトス、R.ミブロマラソン F&R 1.8気圧
・ハンドル・・TIOGA ロングホーンカーボンフラット
・ステム・・TIOGA ALナイン
・シートポスト・・TIOGA セプターカーボン
・サドル・・TIOGA スパイダーアウトランド
・グリップ・・ERGON GS1
・バイクシューズ・・MAVIC フーリーXC
・ランシューズ・・SLOMON S-LAB X セリエ
・ゴーグル・・SWANS SR-71N
・サングラス・・SWANS STRIX・H
・ヘルメット・・MAVIC CXRアルチメイト
・オイル・・FINISH LINE セラミックウェットルブ
・SEV アスリートデバイス
・心拍計・・SUUNTO アンビット3
・バッグ・・CRUMPLER
・インソール・・SIDAS バイクプラス&スパイク
・ニューハレ
・ウエットスーツ・・アートスポーツ フルオーダー

今までで一番焦りを感じながらのレースを迎えたXTERRA JAPANであった。
レース2週間前、アクロバティックな体操をしていた際にちょっとしたミスで自分の肘で脇腹を強打し、あまりの痛みにその場で動けなくなりうずくまった。しばらくして動いてみると肋骨に刺すような痛みが。その瞬間「逝ったな・・・」と。もう何度も肋骨は折ったりヒビを入れたりしているので痛み方ですぐにわかった。その日からもうランニングと水泳は痛みで全く出来ず。バイクだけは肋骨の周囲にキツくバンテージを巻いて呼吸で肋骨が膨らまないように締めていれば、アスファルトの上りでは何とか痛みに耐える事が出来たが、下りは上りと同じ様なスピードで下ることしか出来なかった。ランニングの代わりには、足に2キロの重りのアンクルバンドを巻き付けて登山道をひたすら超早歩きをして登った。着地の瞬間が痛いので下りは空中に足が浮かないようにすり足の様にして下った。スイムの代わりは、腕や背中を動かしての筋トレは出来ないので、500のペットボトルに水を入れて、それを水平や上に上げてひたすら維持や、1回に30秒掛けたスロースクワットという古典的なもので対応。そんな感じでレース1週間前までを過ごした。

レース会場に入り、コースの試走を行ったら想像以上に身体はよく動いた。スピードやパワー面では期待は出来ないが、巡航レベルの持久系や筋力は思いの外、落ちていないようだった。腐らずに出来ることを最大限に諦めずにやってきて本当に良かった。

11905761_10153667379387009_3105721049368601048_n
北海道の南富良野にある、かなやま湖。雄大な自然が本当に綺麗な場所だ。
かなやま湖の水温は低く、レース当日は14.7度。手足の感覚が無くなるような水温。そんなかなやま湖を1200Mのスイムからレースはスタートした。50M程は膝ほどの遠浅で、湖底が泥になっておりくるぶしくらいまで埋まってしまい非常に走りにくい。やっと泳ぎだしたら水の冷たさも忘れて、とにかくフォームに全集中。ここ3週間で2回しか泳いでいないという一番不安の残るパートなので慎重に泳いだ。スリップを上手く使い抵抗を減らし、力まないように集団に入った。想像以上に上出来な泳ぎでプロが多く交じる集団のまま進み、終盤で少し遅れてしまったが、トランジットエリアで同じになる程度の遅れの6位でスイムアップ。

11892070_715087121970987_1173370892711823074_n
バイクは上りを重点的に練習をしてきたので、そこそこは走られる、はずだ。1周13キロを2周する26キロ。獲得標高差は900M程なので上りの多いレイアウト。
前にはフランスのセドリックが見える、彼はアイアンマンでもサクッと入賞する強豪。しかしセドリックの方が上りが速く、ジワジワ離されてしまう。その前にはスイムを1人だけ圧倒的なスピードで終えたオーストラリアのコートニーがいる、彼は五輪に2度出ておりリオも視野に入れていて、アドベンチャーレースからアイアンマンまで何をおこなっても世界レベルで戦える稀有なアスリート。その2人を追い上げたいが、ペダリングにトルクが出ていなくて斜度がキツくなると回せなくなってしまう。その分を下りや繋ぎの細かな部分を攻めに攻めて1秒を削って走った。バイクの1周目は先頭から2分30秒遅れ、2位から30秒遅れの3位で2周目へ。2周目は所々に現れる平坦の部分でペースアップが出来なくなり、早くも疲労を感じ始めた。ほぼ限界のスピードで走っているので足も攣りそうな気配があるが、スタンディングをこまめに挟んで誤魔化しながら後半のアップダウンに突入。10秒ほどの上りは勢いで一気に上り切りたかったが、途中でギアを1枚軽くしてしまう、、、こういった部分で練習不足がチクっと出てくる。前のセドリックに少し離されて1分差でトランジットへ。トップのコートニーとは差が詰まり2分差でランニングをスタート。バイクパートは2位。
11960228_889655617775325_9142506512780067684_n

ランは湖畔のガレて滑りやすいキャンバーをひたすら進み、ロープが垂らされた崖を10M程よじ登ってからアスファルトの平坦があり、レース会場の横を通ってから湖に流れる川の泥を越えて行く1周5キロを2周の10キロ。
前にはコートニーもセドリックを見えて追いかけたいが、足が前に出て行かなかった。腕を大きく振って足を上げようとするが上に跳ねるだけで推進力が弱い。路面も埋まる砂やガレ場なので、上手く走れていないと更に差が出やすい。アスファルトではペースを見ながら走るが本当に遅い・・キロ3分50秒前後からペースを上げられなかった。前に見えていた2人はすでに全く見えない程に離されてしまった。2周目へ。ガレ場で足が上り切らずに石に躓いてしまい、激しく一回転。地面に付いた左手と右肩を強打し、最後には顔面も打った。目の前に火花が飛んで視界にモザイクがかかった。5秒ほど止まって身体の確認。手と肩から血が出て、痛みで握り込む事が出来ないくらいだったのですぐさま走り出した。崖をよじ登ってアスファルトへ、久々にエクステラに出場した白戸太朗さんをラップする際に少し言葉を交わして、残すは1キロ。僅かな上りでヘロヘロになってしまっていたが、今回のエクステラは本当に色々とありすぎて強烈な印象しか残っていない。そんな事を考えながら3位でゴールゲートをくぐった。ランパートは4位。
11951372_889655754441978_3313355954895828520_n

ゴール後は疲労というより痛みでしばらく動けなかった。
やっと、かなやま湖の景色が鮮やかに見えた。
11986546_1103087096376430_4750766976519966247_n

1位 Courtney Atkinson オーストラリア
2位 Cedric Lassonde フランス
3位 小笠原崇裕 日本
4位 Charlie Epperson アメリカ
5位 白戸太朗 日本
6位 Cameron ONeal アメリカ
7位 Hsieh Jason 香港
8位 Raon Cho 韓国

同じミスはするもの

2015シーズンも中盤を過ぎて残すは後半戦。

昔から実際のレースを見るのはもちろん、各選手のレースレポートを読むことが好きだ。実際のレースでの走りとレースレポートの内容とを自分勝手に分析したり、レース時の表情とレポートから読み取れる心情を合わせてみたりして、勝手に楽しんでいる。
多くの選手のレポートの中で「2度と同じミスはしない」と書かれている事がある。
私自身や、他のトッププロや、長く現役でプロとして走っている選手達に「2度同じミスをした事があるか?」と問うたならば「ある」と答えることが殆どだと思われる。これはなぜか?日本国内でレースを走っていたといしても年間に30レース、これを10年間続けたら300レース。その中で、ミスをした場面と同じシュチュエーションなんて何度も現れるだろうし、些細なミスまでカウントしていたらそれこそ頭がパンクする。例えば、ロードレースの場合、勝負所ではないからとライバルチームのエースが行ったアタックを見過ごして、結果これが勝ち逃げになった。マウンテンバイクの場合、登りで苦しいからと先頭で下りに入らず、ライバルの後ろに付いたまま下りに入り、自分だけミスってしまって3秒の差が生まれ、これがゴールまで埋まらず。こんなシュチュエーションはしょっちゅうある。私も数え切れない程ある。
根本的な考え方として「ミスはするもの」と思っていた方が良い。ミスをした場合に、最適な方法でもって最速でリカバリーする事の方がはるかに大切で、その後のレースに大きく関わってくる。これがミスをしないという事だけに拘ってしまうと、いざミスをした際にテンパってしまったり、最適なリカバリー方法が分からず更に大きくロスを生んでしまう。
そして、経験豊富のベテランがミスをしないわけではなく、ミスをした祭のリカバリーがとても上手い場合が多い。ミスをしても平然として、ライバルに悟られないようにコソっとリカバリーして、ちゃっかり復帰している。どんなスポーツでもベテランを1人入れておくと若手が安心したり、締まったりするというのはこういう事なんだと思う。こういった経験がものをいう事柄は、いくら聞いたり見たりの勉強をしても、いざミスが出た時には精神的にくるから正常な判断が出来なかったりする。とは言っても頭の片隅に知識として入っているかどうかは大切。 
「失敗から学ぶ」とはよく言ったもので、まさにこの通り。失敗をした後が重要。もちろん失敗、ミスをしないようにする事も非常に大切で、次戦に向けて傾向と対策を練る事は忘れてはならない。そのためには経験と知識が豊富で、俯瞰して見られるコーチの存在が必要不可欠。
自転車レース場合、どんなに集中して意識をしていても、物理的に動けず結果的に同じミスとなってしまう事がある。ミスをミスと捉えて躍起になるか、偶然だと捉えて冷静に対処するか。心の持ちようは大切です。

MTB全日本選手権レポート

11751468_666473663454725_4920694132165828747_n

11156377_666473910121367_8933224247832082925_n

11760127_666472993454792_426385483190374778_n

大会名・・全日本マウンテンバイク選手権大会
場所・・長野県富士見パノラマスキー場
日時・・7月19日
天候・・晴れ

使用機材
・フレーム・・MERIDA ビッグナイン7000
・ホイル・・MAVIC クロスマックスSL29
・ペダル・・MAVIC クロスマックスSL TI
・タイヤ・・IRC F、ミブロマラソン R、スティンゴ F&R 1.7気圧
・ハンドル・・TIOGA ロングホーンカーボンフラット
・ステム・・TIOGA ALナイン
・シートポスト・・TIOGA セプターカーボン
・サドル・・TIOGA スパイダーアウトランド
・グリップ・・ERGON GS1
・バイクシューズ・・MAVIC フーリーXC
・サングラス・・SWANS STRIX・H
・ヘルメット・・MAVIC コスミックアルチメイト
・補給・・VESPA ハイパー
・オイル・・FINISH LINE セラミックウェットルブ
・SEV アスリートデバイス
・心拍計・・SUUNTO アンビット3
・バッグ・・CRUMPLER
・インソール・・SIDAS バイクプラス
・ニューハレ

年に1度の日本一速いオトコを決めるレースである全日本選手権。
今年は長野県の富士見パノラマに会場が戻ってきての開催となった。

コースレイアウトは、1周4400mでトータルでの登りの長さは大きく変わらないものの、細切れになっており少し登っては平坦や下りが待ち受けているので全体的にスピーディーなレイアウトとなっていた。レース前日までは、雨の影響で泥の深い箇所もあったが当日は晴れの予報で「路面は乾く」と予想していた。レース当日は朝から快晴&風があり路面はどんどん乾いており、森の中以外はほとんどドライな路面になっていた。
レースは14時スタートの6周回。スタート位置は31番目。
ウォーターローディングが上手くいっていたのか、思ったより暑さを感じていない。身体の状態はウォームアップの感じでは調整が上手くいった手応えがあった。
そしてスタート。
前の選手が守りの走りをしているのか、詰まる感じで横から抜かれていくが、ここは焦らずに我慢。少し広くなった部分で数人抜かしてポジションアップ。20位ほどだろうか、それでもコーナー毎に詰まり詰まりにしか進んでいけないので先頭とはどんどん差が付いてしまっている。全体的にスピードが速かったのか、とっちらかってコントロールしきれていない感じで前の選手達がちょこちょこミスをするのでその度にスピードが落ちてしまうが、ここは呼吸を整える時間だと捉えて2~3秒の短い休息。2周目に入ると集団もバラけて比較的走りやすくなった。路面はほぼ乾いているが、木の根や岩が露出してきているのでパンクに注意して最速ラインを狙って走った。中盤にキツくてペースが落ちそうになったが、7月は練習でロングを何度も入れていたおかげでガクっと切れてしまう事はなく、何とか持ちこたえた。残りは2周、だんだんと足が回らなくなってきていたが、細かな変速をしてなるべくケイデンスを一定に保つように心がけながら前を追う。現在7位、5位と6位が視界に入っているが両者ともペースはほぼ同じですれ違う場所が毎回同じだった。最終周に入り、後方から一気に1人に抜かれた、何とか後ろに付きたかったが、こちらは限界ギリギリというかペースダウンしてしまっていて全く反応出来なかった。これで8位。残り半周はヨレッヨレになって小さな木の根や岩に何度も引っ掛かってしまうミスが多発したが、何とか後続には追い付かれずに8位でフィニッシュ。

忘れたぶりくらいに全日本での1桁フィニッシュ。
トップとは9分差、2位とは5分差。差は大きいが、XTERRAの練習をメインにしながらも近年のスピーディーなクロスカントリーレースにも十分に対応できている事が分かった事と、やはり前でのレース展開は面白い!という事を再確認。1秒の大切さも再確認。
これからも心身が元気な限り、全日本はガチンコで狙っていきたい!

優勝 山本幸平
2位 武井亨介
3位 斉藤亮




暑い日の気化熱

土曜日から急激に暑くなりました、、、、ね。
各地で30度超えは当たり前で、35度以上になった地点も多くあった模様です。
こんな「あづ~い」日のトレーニングはどのように行うのが安全で効果的なのかってのは、このブログでもチョイチョイ書いてきたが、どのような事をいつ書いたのかを思い出せず、ちゃんと探すのも面倒で唯一探せたのがこの記事。
http://oga.bikejournal.jp/?m=201307&paged=4

ちょうど2年前の記事。
箇条書したポイントの一番上に「ボトルは水、大半は身体にかける水として」と書いたが、最近は水分補給と同等に大事だと言われているのが体を濡らすって事。冬場に汗で濡れたアンダーウエアの上にウインドブレーカーを着ずに峠を下ったら一瞬で冷えますよね。「濡れたままでいると風邪引くよ!」ってフレーズを一度は聞いたことがありますよね。これを夏に行えば、当たり前に冷えるわけです。気化熱を上手く利用してあげる。
私の場合は、家を出る際にウエアを全部濡らして軽く絞ってから出発。1時間おきくらいに公園の水場やトイレや川でウエアを濡らしながら走っています。止まってから出発までたったの1分ほどで火照った身体が随分と冷える仕様になる。これを行う場合は、メッシュが多く使われた保水しないウエアは逆にダメですね、昔ながらの乾きにくいウエアの方が保水して冷たさを長くキープできる。こうやって濡れた状態で風を受けると体温を奪っていくので効果的に火照りを抑えられる。実は「汗の拭き取り過ぎ」も気化熱で体温を下げる事を妨げる行為なので、汗は適度に拭き取ることは良いが、制汗剤の入ったスプレー等で汗を出にくくする事は逆に体温を上げて暑く感じさせてしまうので、ピンポイントで使うのが良いと思う。
とはいえ、走りながらボトルの水を被ってウエアを濡らすのはシューズも濡れるし、レーパンのパッドの擦れも誘発する事がある。それって結構嫌だよね・・・だから私は止まって上のウエアのみ濡らすのだが、レースではそうも言ってられない。ロードレースやトライアスロンのバイクパートはそれなりにスピードが出ているから風が当たり、気化熱を効果的に利用できるが、マウンテンバイクやランニングではスピードが遅いので気化熱が効果的に感じない事がある。そして自転車レースやマラソンでは基本的にシューズが濡れることを嫌う。濡れたときのあのグジュグジュした感じが許せない。こういった場合は、コンビニやドラッグストアで売られているメントールの入った冷却スプレーをウエアにスプレーしてから濡らしておくとヒンヤリ感は非常に強い。長時間は持たないが、強力な冷たさが欲しい場合はアリだと思う。以前に、練習の時に手に持って、プシュプシュと身体全体に吹きかけながら走った事があるが、だんだんと冷たさが麻痺してくるし、局所的に熱くなったりしたので過剰なプシュプシュは控えたほうが良い。マウンテンバイクのレースでは掛け水を行う場合に、メントールやハッカ入りの水を作って掛け水とする事がある。やはりス~っとして非常に冷たく感じる。ハッカはドラッグストアで売ってるし高くもないのでじゃんじゃん使う場合にはコスパが良い。レースでは脳が酸欠になっていて正常な判断が行えずに、たまに間違ってハッカ入りの掛け水を飲んで吐き出す選手もいるので注意されたし。
ザックリと書いたが結局は、水も滴るイイ男になれ!って事です。
お腹の冷えやすい女子は濡らしすぎ注意で。

IMG_4312_R

※写真はXTERRA世界選手権にて。頭から水を被りながら走っているので濡れています。




新型MADONE

先日に青山にて行われた新型MADONEの発表会に行ってきました。
どんなバイクで、どう凄いのかっていう細かな事は本コンテンツの方でいずれ書かれると思いますのでそちらをお待ち下さい。

個人的に感じたことをザックリと。
まず、日本人に多いサイズである50や52でもチンチクリンに見えない。チューブがエアロシェイプなのに圧迫感や詰まり感がなくて、サドルやクランクといった大きめのパーツの主張もちゃんと残せる。バイク単体ではなく、ライダーも含めてのロードレーサーというものの優雅さがあって、ただの無機質な戦闘機という感じは受けなかった。発表会用のスペシャルカタログに使われている写真を眺めてみてもバリバリのレースでのイメージカットではなく、背景が荒野だったり、夕暮れの中を遠くから狙っていたりと、随分とライディングそのものにフォーカスしているように感じた。

ドマーネで衝撃吸収システムとして確立したISOSPEEDの汎用性については、ゲストで来ていた別府選手の言葉を借りると「ハイスピードの荒れた路面でも腰が安定したまま踏んでいける」とのこと。これはMTBでいう所のフルサスペンションバイクに近いものでしょう。昨年程からMTBのクロスカントリーでは上位陣が軒並みフルサスペンションバイクで走っている。やはり「ペダリング効率」というものは、ライダーのペダリングスキルと、衝撃吸収機構の付いていないバイクでの衝撃吸収性では、もっと深く広い部分でのペダリング効率というものを考えたときに、スキルと今までのフレームでは理想に足りなかったのかも。腰をいかに安定させて同じリズムでペダルを回せて長時間踏めるか。ペダリングパワーを吸収されてしまうとか、重量が重くなるとかロスと感じてしまう部分もありそうだが、腰が安定したまま踏めるというものがそれ以上のメリットを生み出すという事が明確になったからこそISOSPEEDをMADONEに取り入れたのだろう。作り方はエアロチューブの中に、しなるチューブを入れている2重構造。
11666133_862002423873978_2037466466017949452_n

エアロについて特徴的なのは、ハンドルをある程度切るとヘッドチューブの下の3分の1が両側ともパカパカ開いたり閉じたりする機構。ブレーキキャリパーのワイヤーで引っ張る部分が、ハンドルを切るとどうしても左右に振り向くので、その逃げを作る部分。とはいっても普通に走っているだけではタイトターンを曲がる場合じゃない限り、このベクターウイングは開くことは無さそう。タイトターンだとスピードも出ていないから空力に関係無いし。そしてブレーキキャリパーの剛性が結構高くて、ブレーキレバーを引くと「ガツッ」とシューが当たるのでフレーム専用品としてはトップレベルの剛性だと感じた。カンパのリヤブレーキよりも効きそうな予感・・・。とはいっても個人的にはパカパカ開閉するベクターウィングは、BMXのジャイロを改良したような物が開発されて開閉しなくなるのではないか?と勝手な想像をしたり。
11539568_862002313873989_7996929334531484759_n

ここからはよもやま話。
会場には別府選手をはじめ、トライアスロンの田山選手に山本良介選手も来ており、4人でアレコレと語っていたのですが、実は別府選手は泳ぎもランも得意でかなり速いんです。いずれトライアスロンに挑戦したいと。以前にオンセやTモバイルの現役プロロード選手がアイアンマンのレースに出ていたこともあったのですが、意外にもバイクラップは取れなくて(勿論1桁順位のラップではある)、180KM独走はまた違う能力なのかもしれない。アイアンマンの世界トップレベルは独走の180KMを平均時速42~3KM/hで走ってからフルマラソンを2時間40分台。逆にトライアスロンの世界チャンピオンからプロロードの世界に転向したスペンサー・スミスって選手もいたが、2年くらいでトライアスロンに戻った記憶がある。
11742900_862002333873987_1863783835805251877_n
ちなみにSRMが装着されている。

テーブルにはビールが栓が抜かれて置かれていたが、さすが日本が誇るトップアスリート達!(除く私)ビールには手も触れずにいました。が、別府選手はモグモグとソーセージを食べております。「油物は腹持ちが良いんですよね~」と。自転車界では修行僧のように禁欲的な生活が美徳だと昔から言い伝えられてきているが、長年に渡ってプロをしている選手ほど自分のペースの作り方が上手く、変にルールを作らずに臨機応変に動くことができるように感じる。良介選手もこの夜は焼肉だって言っててスーツ着ておめかしをしておりました。
・・・・分かり合えるアスリートだけでの会話をあんまり書くとダメなのでこの辺でさようなら。
11709778_862002370540650_2399666087919762227_o