ロードのディスクブレーキ

UCI(世界自転車競技連合)がプロのロードレースにおいてディスクブレーキの使用を徐々に認めていくとのニュース。ディスクブレーキを作っているメーカーやマウンテンバイカーからすると「やっとこさ」って感じだろうか。製品的にはすでに何の隙もなく、マウンテンバイクにおいてレースシーンでは100%、完成車で3万円のマウンテンバイクルック車にも搭載されているほどに広く普及している。
ではプロのロードレースにおいて何故に普及がここまで遅れているのだろうか?
「集団内で既存のブレーキとの効き方の違い、差が大きい」というのがあった。他にもライダーではなくサポートする側、フレームメーカー、パーツメーカー、サポートカーのキャリアだったりメカニックの腕だったりの、変更&勉強期間が必要だったという声もある。
プロは与えられた物を使いこなすのが当たり前で、ルールに自分を合わしていくのが当たり前。それが出来なければプロの世界からこぼれ落ちていくだけ。しかしそんなのは0.001%くらいの世界の話なので一般ライダーには関係が無いかもしれない。すでに一般の耐久レース等ではディスクブレーキのロードレーサーが走っているし、UCIが認可したらJCFの規則も変わるので日本でもディスクブレーキのロードレーサーが増えることになると思う。
以前に、同じ集団内にキャリパーブレーキとディスクブレーキが混ざるとブレーキの効きが違って危ないと聞いた時に、何が危ないのかが本当に解らなかった。説明を聞いて「そういう事か」と理解しても、それってブレーキングが下手、挙動を理解していない、だからでしょ?と。それならば、雨のレースでカーボンホイールなのにカーボン用ブレーキシューを忘れてアルミ用のまま走っているライダーとエグザリットやプラズマ電解処理のホイールのライダーとでは圧倒的にブレーキングに差が出るし、風の強い日に軽量なライダーが60mmディープリムを使用して風に煽られながらフラフラ走っているライダー、3年もタイヤを交換していないくてコンパウンドがカチカチに硬化しているライダー。ディスクブレーキがどうのこうのの前に昔から集団内では「大きな差」が沢山あった。
ディスクだと、当て効きが下手な人だと一気に効いてしまったり、雨の中でもドライと同じ効き方をするので周りのライダーとブレーキングのタイミングが変わってくるというが、これは理解をしてちゃんと練習をするかどうか。追い込んで限界付近でも周囲に合わせて同じブレーキングが出来るように練習してからレースに出るのが当たり前だと思う。集団内で一瞬の気の緩みと同時に前が詰まると、パニックブレーキをして後輪をロックさせてしまうライダーが結構いて、こういったライダーがディスクは差があって危ないとはやし立てるのだろう。自分はキャリパーブレーキで、前にディスクブレーキのライダーがいたなら、ポジションを変えるとか、制動の差を考えて少し距離を開けるとか、横にズレるとか、何とでも回避の方法はある。それを理解して極限状態でも確実に正確に行動を起こせるように練習をしないで、危ないだ何だと言うライダーはペダルを踏むだけの練習の前にやらないといけない事は沢山ある。
年に1~2回楽しみでレースに出ている程度のライダーはブレーキングにおいてこんな事は頭の片隅にも無いのかもしれないが、JBCFのレースや世界を目指していくライダーは新しいシステムにいかに早く慣れるか、使いこなすかっていうのは移行期間においては物凄いアドバンテージを得ることが出来る。ご存知の方も多いと思うスキージャンプの板の長さ変更などは日本潰しと言われながらも、ちゃんとそれに合わせて研究し、技術を習得し、レジェンド葛西選手の活躍がある。こういったシステムやルールの変換をポジティブに捉え、自分を成長させてくれる要素だという考えを持つことが重要だと思う。
バイクの絶対性能は確実に上がるので、今後が楽しみだ。

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