同じ世界選手権でも

マウンテンバイク、ロード、トライアスロンのショート&ロング、アイアンマンの世界選手権が終了している。私個人のフェイスブックではこういったレースの前後になると、レースに関する様々な投稿がフィードに流れてくる。レース前後のフェイスブックをよくよく観察してみると、種目が違えど同じ世界選手権なのに、現地に行っている人間の数が全く違う、という事。
ダントツで多いのがアイアンマンで日本人選手だけで50人以上とかいる。アイアンマンはプロ以外にも一般の年代別クラスがあるので参加選手自体が多いってのもあるが(マウンテン、ロードはプロも年代別も一緒で、3つの年代別でジュニア、U23、エリートのみなので10~15人とか)、それ以外の観戦やメーカーやスタッフ等の数が非常に多い。この中でも、メーカーの人間が世界選手権の行われるハワイに行くことが多くあり、市場調査や傾向を自分の目で見に行っている点が上げられる。
ではマウンテンバイクやロードの世界選手権に日本から来るメーカーの人間は??残念ながらほとんど居ない。
この違いは何であろうか?ハワイという土地柄っていうのが最有力候補かもしれないが、それを言ってはオシマイなので置いておく。アイアンマンでチャンピオンになった選手が使用する物品が翌年のトレンドになりやすいって事が昔からあって、この為に現地でしっかりと自分の目で確認するってのが、土地柄ってことに次ぐ理由なのかもしれない。
マウンテンバイクやロードでは物品のシェア率ってものはまずデータとして出てこない。世界選手権に出る選手達はほぼプロなので、スポンサーの物品を使っているという事もあってシェア率は意味のなさない事なのかもしれないが、アイアンマンの場合はほとんどが一般の選手なので(参加者2000人中90人くらいがプロ)、大よそ参加者の9割が自分で物品を選ぶ事ができるって事。ハワイに出るって人はやはり仲間内では凄い人なんだろうし、下世話な話、お金もそれなりに持っているだろう。こういった面からハワイを狙う層、他のアイアンマンを走る層に対してピンポイントでノックしていくには、ハワイで○○%のシェア~ってのは非常に効果のある一文なのかもしれない。
ツール・ド・フランスの勝者や各アルカンシェルが使う物品が翌年のシェアに繋がるって事はあまり聞かない。そんなに活躍していないはずの物品が何故かバカ売れしてたり。ってことはレースの優劣によるマーケティングは自転車界においてはそんなに効果がない!?これを知っているからメーカーの人間は世界選手権にわざわざ行かないのだろうか?
ってこんな事を書いたのは、プロではないアマチュアチームのコーチやメカニックが帯同していたり、メディアの人間を含め多くの人間がアイアンマンハワイには行くのは何故なのか?って事がふと疑問に思ったから。五輪競技ではないし、ITU(国際トライアスロン連合、自転車でいうUCI)のロングディスタンス世界選手権の方はマウンテンバイクやロードに近いような関係者のみって感じだ。

世界選手権に関する現地のナウな情報や傾向が、現地に行っている僅かな参加者の投稿のみってのは本当に寂しいものだ。SNSが発達した時代だからこそ、現地から発信する意味合いが強く、重要で、皆で盛り上げていってシェア率に繋げていけるようになれば、自転車選手ももう少しプロらしくなり費用対効果が見込めて稼げるようになるのかも・・・と。
ポイントとなる海外のレースにはやっぱり行かないとダメですね。

10262126_646704552075412_746810937776665643_n