道筋はたくさんある

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世界大学自転車選手権大会も残すところ1レース。

ロードタイムトライアル、ロードレース、MTBタイムトライアルを終えたが、日本選手団からの入賞は無し。メダルを取っている選手達はオリンピック選手だったり、プロツアーのチームに入っていたりするようなプロが数人いる。学生でありつつプロという二足のわらじ的で、二兎を追っていつつもプロや代表として走られる程の「足」を持っている事は日本的に言うと文武両道。

現在の日本での指導方向としては、高校を卒業したらヨーロッパに渡ってヨーロッパで走るってのが多いだろう。プロからの教えでも同じことだろう。ロードの場合はチームスポーツなので、強いだけでは良いチームに入る事は難しかったりする。同じくらいの足があり意思疎通に苦労しない選手などわざわざ日本人から取らなくても他にいくらでもいる、その中にあって日本人を取る理由が存在する。かなり語弊のある事を書いているが、実際に政治力や伝手を多く持ち強い交渉力を持っているかどうかで開けられる道がある。強ければそれなりのチームやスポンサーを得られるが、ここを理解しないと「プロ」として世界のトップを目指し長年走っていく事は難しいだろう。
MTBの場合は個人スポーツなので、強ければ強いだけ良い条件を得られる場合も多い。なのでシガラミや縛りが少なく、世界のトップを目指す道筋があるので、超ワガママな選手であっても「チーム俺」を作ってしまえば世界を目指せるが、ロードではそうはいかない。
ロードもMTBも日本と世界では走り方はもちろん、コースのレイアウトも展開の仕方も暗黙のルールも全く違う。コレに対して日本式が染み付いてしまったりすると海外のレースでなかなか馴染めず、手も足も出ずに「パワーが違った」とか「最初から速い」とか言うだけで終わってしまう。日本のレースを走っているだけではまず経験できない違いがある。こういう事から早く本場のヨーロッパに渡ったほうが良いというのには頷ける。とはいえ、某種目の世界チャンプは、本場であるベルギーやオランダの文化や気質がどうにも馴染めなくて、その土地にはレースをしに行くだけで、普段の生活の殆どは全く文化も気質も違う母国で生活し、異文化を受け入れようとしないという例もある。日本では郷に入っては郷に従えという言葉があるように、拠点を置く土地の文化や気質に慣れろってのがあるが、現役の世界チャンプが全く正反対の事をしているので、一概に正解とは言えないのかもしれない。
ここで私が思うのは、プロツアーで走る日本人選手が10人とか、MTBのW杯でトップ10に2人、トップ20に5人とか入れるようになったら、日本にいても海外レースと同じ経験が出来るレースや土壌を作らなければならないと思う。世界レベルで走られる選手が増えるまでに膨大な数の選手が挑戦するし、その一歩手前までいった選手や世界レベルまで行っていた選手がそのノウハウを日本に落とし込んでいけば徐々に日本も変わっていくように思う。もちろん、道路の成り立ちやルールや国民性といったものが違うので全く同じ事は持ち込めないが、海外のレースに対応できるようになる効果的な予習は十分に出来ると思う。というのも、海外に行かないとダメってのをいつまでも言ってては家庭に余裕がある選手だけが目指せる敷居の高いままだ。門徒を広げ、誰でもちゃんとカリキュラムをこなしていけば世界のレースで走られるスキルやルールを学べる場。海外に行ってもレース慣れする期間は必要なく、最初からガチンコ勝負ができるような心技体。
理想論かもしれないが、今回の世界大学自転車選手権に帯同して、ボンヤリと思っていたことが、かなりハッキリと見えてきた。そのためには先ずは世界レベルの選手を増やさないことには始まらない。(ここが難しいんだけど・・)

そんな日本を想像しています。