寒さは慣れ

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田町でミーティングがあり、住んでいる町田から田町へ。
小雨が降っているものの天気予報では曇りのち夕方から雪だったので予定通り自転車で出発した。片道約40K。しかし雨足はどんどん強くなり、普通に雨。しかも気温が低く2度。田町に着いた頃にはズブ濡れになっていて、濡れたまま1時間ほどのミーティングを終えて帰路へ。
帰路は更に気温が落ちており、何と0度。そして今日の装備は素手にシューズカバー無し。ウエアはインナーに薄手の防風長袖を着てからレインジャケットの3枚、パンツは起毛ロングタイツでソックスは夏と同じ薄手の物。これで気温0度の雨の中を80K走っても、手が赤くなり、つま先が少し感覚が薄れるものの「あ~冷たいな~」くらいで済みます。

寒さも「慣れ」です。
秋口から順を追って寒さに慣れる身体作り、感覚作りを行っています。
特に理解して欲しいのは将来プロになって海外のレースを走るっていう若者。春先にヨーロッパやアメリカに渡ってレースを走れば必ず気温0度くらいでミゾレ混じりの中のレースというものがある。それがもし、次にある重要なレースのメンバーに選ばれるかどうかのセレクションレースだったら?寒くて身体が動かずリタイヤとかになったら、一冬掛けて乗り込んできた事が全てパーになる。寒さというたった1つの要因で。0度でも全く影響がないようになれと言っているのではなく、ブレーキやシフトチェンジの正確さ、身体の動きが極端に硬くなってしまわない程度までには「慣れ」でなんとかなる。寒いからといってスキー用みたいなグローブに厚手のウエアを着込んだら細かなブレーキングは出来なくなるし、厚手のウエアは動きが悪くなるし雨を吸ったら凄く重くなる。どんなに高性能なレインウエアを着ても数時間走れば全身びしょ濡れになってしまうので結局は濡れるから最初から厚着をしない。寒い中でウエアに頼らなくても走られるように準備していくのも、様々な環境でレースをしていく選手にとって必要な事の1つだと思う。
もちろん寒さによる故障というものがあるが、これもしっかりとした知識を持って準備とケアをすれば故障は凄く減らせる。寒いからっていったらスキー選手は皆故障する事になる。なにも自転車だけが特殊なわけではない。いきなり寒い場所に行ってガンガン走りケアしないから故障する。順を追って慣れていく事が重要。

寒い中のレースだと、寒い寒いって言いながらテンションが上がらずリタイヤしたり成績が出ない選手の多い事。それはただ単に準備を怠ってきただけじゃない??と言える。確かに外人は寒さに強い。東京の真冬程度では半パンにサンダルでも「スコシサムイデスネ」で済む事がある。でもレースでは皆が同じ条件、ならばまずは同じ土俵に上がらないと。勝負はそれからなんだし。慣れでどうにかなる事だからこそ、やったもん勝ち。
寒くても冷たくても濡れても折れない心。これを獲得するだけで昨今の天候不順に対してアドバンテージを得られる。

昔の選手は寒くてかじかんだ手に自分のオシッコをかけて温めながら走った。
こういったスピリットには古いも新しいもない。