XTERRA SAIPAN レポート

大会名・・XTERRA SAIPAN
場所・・サイパン島/アメリカ
日時・・3月9日
天候・・雨~晴れ~曇り

使用機材
・フレーム・・TREK スーパーフライ100プロSL
・ホイル・・MAVIC 29クロスマックスSLR
・タイヤ・・IRC F&R ミトスXC2.1、1.8気圧
・ハンドル・・TIOGA カーボフラット318
・サドル・・TIOGA ツインテール
・グリップ・・ERGON GS1
・バイクシューズ・・MAVIC フーリーXC
・ランシューズ・・SALOMON センスマントラ
・サングラス・・SWANS ライオン
・ゴーグル・・SWANS SRX-M ピンクレンズ
・ヘルメット・・GIRO エイオン
・ドリンク・・シトリック
・ドリンク・・エレクトロライトショッツ(電解質補給)
・補給・・VESPA ハイパー2個
・補給・・SHOTZ 4個
・オイル・・フィニッシュライン セラミックウェットルブ
・SEV アスリートデバイス
・心拍計・・SUUNTO アンビット&t6c
・バッグ・・CRUMPLER
・インソール・・SIDAS バイクプラス
・ニューハレ

今年のエクステラサイパンはいつにもまして強豪が遠方より参戦した。
フランス、スイス、南アフリカ、イギリス、オーストラリア、ロシア、スコットランド、ニューカレドニア、
カナダ、フィリピン、マレーシアからの参加があり、
レース会場はグローバルシリーズの1戦にふさわしい賑やかなものであった。

火曜日に現地入りし、水曜からは講習会を2日間に渡って開校した。スイム、バイク、ランの3種目をみっちりと指導。暑い中での講習だったが大きな怪我も無く無事に終えた。

レースは土曜日。スイム1500M、バイク40キロ、ラン12キロと若干長めの距離設定。スイムは腕を回しても回しても真横に流されるほど流れが強い。
バイクは海抜0Mから450Mのタポチョ山に登って行くかなりの山岳コースで、下りはサンゴが丸くなって氷のように滑る路面やシングルトラックが合わさった非常に楽しいレイアウト。ランはジャングルトレイルランと呼ばれるだけあり、道なき道を矢印のみで突き進んでいくものだが、後半には洞窟やロックセクションがあり最後の最後で2キロの砂浜で息の根を止められる。

参戦しているプロは世界レベルの選手というか、トライアスロンの世界チャンピオンからオリンピック選手まで本当にレベルが高い。
さらに殆どのプロはすでに今シーズン何レースも走ってきており、幾分かコンディションを上げてきている。
自分はまだ絞れていない身体だが、体力的なパフォーマンスは上がりつつあったので、現状でのレースを全力でするのみだ。

レース当日は朝から天気が悪く、風も強い。
6時30分レーススタート。スタート前の最終確認の話が終わってスタート位置に集まり、後方ではまだワイワイやっているうちにいきなり「10秒前」のアナウンス。
「あっあ~~~」と焦りながらも、ささっとゴーグルを装着し海に飛び込んだ。
200Mも進むとすでに先頭はかなり前方に行ってしまっている、僕は少人数の集団で泳いでいるが流れが強く、岸に戻る方向では目の前の視界が真横に流れて行く。
斜めに泳がないと真っ直ぐ進まない程。2周目に入ると3人のパックになり進んでいくが、大きめの波と流れがくると、すぐに2Mほど左右や前後に離れてしまう。
9位でスイムを終えてバイクへ。

バイクをスタートするとすぐに雨が降ってきた。サンゴが混じっているアスファルトなので、ダッシュではない普通のダンシングでズルズル滑る程に滑る。
目の前には10秒差でスイムアップしたイギリスのサムがいたので一気に追い付いて最初の10分程の登りで付いて行こうとしたが、相手はイギリスのヒルクライムチャンピオンを取った事もある程に登りが強いので、面白いくらいに軽くぶっちぎられた・・・僕はほぼMAXで踏んでいたのに。
登り切ったらすでにサムの姿は見えなくなっていた。エイジクラスでスイムの速い選手達を数人抜き、前にはプロしかいない状態になったが、前を走るプロの姿が一向に見えてこない。
雨のおかげで暑さは感じないものの、滑る路面に細心の注意を払いつつ攻めて行く。一番長いタポチョ山の登りの最後はインナーローじゃないと登れないほどの斜度で、心拍数も乳酸もレッドゾーンだがお構いなく踏んでいく。
長い下りが続き、サンゴの尖った部分でパンクをしないようにライン取りし、サンゴが敷き詰められた場所は本当に氷の上のように滑る。
林道程度の斜度の下りだが、大半の選手が押して歩き、歩いても滑ってコケるくらい。何とか乗ったままコケずに下り、そこからの登り返しで滑って上手く登っていけないライダーがいた。
トライアスロン世界チャンピオンで今はエクステラアスリートのオリビエ、昨年は1度も背中を見る事がなかったオリビエを一気に抜き去った。
ここからは下りが長く続き、大きなミスも無く下界に降りてきた。前後に選手の姿は見えないが、トランジットまでのアスファルトもアウタートップに入れて踏んで行った。
バイク順位は5位。バイクトップとのタイム差が8分、現状最高のパフォーマンスで走ったのだが8分もの差。頭を抱えて悩みたくなる、どうしようもなく速い。くそ速い。超速い。。。。

ランに入ると雨はすっかり上がり、日差しも強くなってきた。
トライアスリートのランはやはり速いので、最初から突っ込んで飛ばしていかないとすぐに追い付かれてしまう。バイクで足が攣っていたが、叩きながらごまかしてランに入った。足は動き、呼吸も深く出来ている、良いペースを維持したままジャングルに入って行く。
雨の影響で滑りやすい岩が多いから、ジャンプをするような走りや着地を避けて小股でピッチを上げて走った。直登の登りでは手を使わないと登れない斜度なので、木や岩を掴んで引き寄せて上がって行くが、背中も疲労していて背中も攣ってしまった。走りながら肩甲骨を回して攣りを治す。
洞窟を抜けて、枯れた川のツルツル岩の上を天狗のようにポンポンポンと点で繋いで走り、下りのアスファルトではストライドを伸ばして一気に加速してペースを上げた。
前を行く選手は見えない、後方の選手も見えない、ただ頭上の太陽だけがギラギラと輝いている。
最後の砂浜2キロは毎年のように千鳥足になってペースを落としていたが、今年はしっかりと腰高のフォームを維持して大きな動きで走れている。
そして5位でフィニッシュした。ラン順位は4位。

体のエネルギーというエネルギーを使い果たしたようで、しばらく動けずにテントの中で転がっていた。
現状でのまずまずの走りが出来た。5位なので手放しでは喜べないが、世界と比べて足りない部分が理解できる差にはなってきた。
この先はグアム、マレーシアでのエクステラとなるが、もう一歩踏み込んで攻めていく。

優勝 ベン・アラン オーストラリア
2位 ダン・ヒューゴ 南アフリカ
3位 ブラッドリー・ワイス 南アフリカ

小笠原崇裕