輪行バッグ選び

何年ぶりかにある物を新調した。
ある物とは輪行バッグで、写真左側の黒いオーストリッチのバッグの方をすでに50回は飛行機に載せてバイクを運んできた。バッグの価格は2万円くらいだったので十分に使い倒し、ボロボロになって減価償却されている事だろう。
近年では離島でのサイクルイベントやトライアスロンが盛んに行われ、海外のイベントにも大勢の参加がある、そうした流れの中で輪行バッグをどうしよう?という話をそこら中で聞く。
高価な物であるし、毎年買い換えるような物でもないのでやはり使い勝手が良く、バイクが壊れずに楽にバイクを運びたい。よくこういった相談を受けて答えるのは「ダンボール」という身も蓋もない返答だ。
しかしながらダンボールに勝る輪行バッグを経験したことがない。このバイクジャーナルを管理する難波氏は、10万近くする輪行バックから超軽量の物まで10個ほどの輪行バッグを持っているが、やっとの事で行き着いた先には「ダンボール」だったようだ。MTBはもちろん、MTBの中でもDHバイクや4X用のバイクも世界選手権の際にどういった輪行バッグが選ばれどうやって使われたのか、ロード、そしてトライアスロンまで自身で多く経験して見てきた。その様々な車種を知り、様々なバッグを見てきて行き着いたのが「ダンボール」であった。
バッグのプロテクションばかりに目が行きがちだが、実際にはバッグ自体のプロテクションよりバッグへのバイク詰め方の方が重要。もちろん、ハードケースにしっかり詰めれば完璧だろうが、ハードケース自体の重さが平気で6~10キロとかある。下り系のMTBを詰めたら20キロを余裕で越える事態に。現地に着いてからのレンタカーや移動を考えると小さく折りたためないし、マンション暮らしでは置き場所にも困ってしまう。という事でハードケースは全てに余裕がある人向けの輪行バッグ。
ソフトケースは私が長年使用してきた、重量は2キロと軽い。写真の黒いオーストリッチのバッグが実物で、50回以上の仕様に耐えている。もちろんバッグの機能での破損は1度もした事がない。
しかしながら傷や割れは何度もあった。というのも空港で預けた後の検査員がバッグを開けて中身を掘り返し、完璧に詰めたハズのバイクが無残な突っ込まれ方をして、緩衝材も取っ払われていたり、ホイールを入れる場所が全く違ったりという犯罪だろ?といいたくなるような場合においてのみである。
とは言いつつ命を預けるバイクでやっぱり心配なので、プラスティックダンボール(プラダン)を一番外側に入れていた。ホームセンターで1帖ほどのプラダンを買ってきて、バッグのサイズに合わせて切って入れるだけ。

これだけで、かなり強い力で押されたり落とされたりしても詰め込みさえしっかりしていれば破損はまず招かない。
そして移動に便利だと思われるキャスターも表面にポコって突起しているものは「壊してくれ」って言っているようなもの、すぐにガタが出てしまうので、カウンターで預ける時に素早く取り外せてバッグにしまい込める物ならいいが、大半はしっかりと固定されている。なので最初から無い方が壊れた時の「あ~あ」っていう感傷がなくなる。
そしてダンボール。言わずもがなどこでも無料で手に入り、日本製のダンボールなら少々の雨ならへっちゃら。数回使いたいのなら日本製が確実、不況の煽りか海外の厚かったダンボールが薄くて剛性の無いものに変わってしまったメーカーのもあるので注意。ダンボールは海外で増えた荷物が入らなくなっても切ったり破ったりして膨らましてから他のダンボールを当てて大きくするという本当に自由自在。ボロくなっても着いた先で捨てられるし、新たに手にする事も安易。そしてプラダンの登場となるが、私は2003年頃にダンボールにプラダンを貼り付けて使用していた、その頃に全てをプラダンで作ろうとしたが上手く出来ずに諦めた経緯があった。そういう事もあって何かとプラダンは軽くて強くて安いを叶える万能選手で、プラダンの輪行バッグが出た時には「次はあれを買おう」と思っていたがなかなかオーストリッチが壊れずにいたので今まで他の選手が使っているのを見ているだけだった。
やっと?オーストリッチのファスナーが壊れ、取っ手が破れ、穴も多く空いてきたので現役引退と相成った。さっそくプラダン購入~となった。
一方、国内線ではいつもタイオガの超軽量な輪行バッグを使用している。「そんなんで大丈夫?」とよく言われるが、こちらも破損の経験はない。人間の赤い血が通ってる日本人はバイクを投げたり踏んだりしない!・・・はずだ。
とは言っても飛行機輪行ばかりは「運」次第な面もある。どんなに頑丈なハードケースを使っても壊れる時は壊れる。これだけ書いて最後に言うベストな方法は輪行しない(笑)
お金があるなら現地でバイクを買って走ってから売ればいつも色々な新車に乗れるメリットがあるし(←どんだけだよ!)、レンタルもある。
しかし破損するリスクが有りつつ自身のバイクで走りたいのがチャリダーの魂、自分に合った輪行方法を見つけて欲しい。