ロンドン五輪を見て簡単に

メダルも無ければ、それに絡む走りも見られなかったロンドンオリンピックの自転車種目。惨敗もいい所で、北京からの自転車競技全体として見れば平行線か後退となっている。

自転車人気と世界レベルでのレース結果は決してリンクしているのではなく、あくまでもパイが増えるだけで、パイが増えた分の受け皿が無い事が現実。リオまでの4年間でこの受け皿を増やし、2020年のオリンピックにて各種目で勝負が出来るレベルまで持っていく事は現実的に可能だと考えられる。

MTBなら山本幸平、ROADなら別府に新城が世界レベルで普通に走られるレベルに達しているが、言い方は悪いがこの3人はある意味で突然変異。並みレベルの資質を持つ若者が世界レベルになるにはどうしたら良いのかを考えていかないと、いつまで経っても隣の青い芝を見ては「人気があるから競技人口が多い、だから強い選手も出る」という言い訳ばかりを言うようになってしまう。今の日本のトップ選手達のフィジカルは他のメジャースポーツのトップ選手と比べても決して負けていない、心肺機能を取り上げれば指標とされるほどの高い能力を持っている。

MTBについては、山本幸平の27位という順位は普段の走りが出来ていなかった事が見て取れる。何が原因で惨敗してしまったのかは本人が一番解っているだろうが、それを事前に見抜き、対応して普段のポテンシャルを出させる仕事をするスタッフは何をしていたのだろうか?選手が1年で世界100位から1位になる事はまずありえない、毎年少しずつ一歩一歩成長してある年に大爆発して一気に伸びる事はある。これはスタッフにもいえる事で、スタッフも一歩一歩成長していき、経験を積み重ねていくのだ。

MTBでは世界選手権といえども内情はかなり厳しく過酷だ、レース期間の会場では日本選手団20名近くが小さなテント1張り、2~3台の車の中で日中を過ごす。雨が降れば若者はカッパを着て身体の半分を濡らしながら試走時間の始まりを待ち、試走後は自分でバイクを洗い、メカニックの調整が必要ならば再度、雨の中で濡れながら自分の番が来るのを待つ。これは私も選手時代に毎年経験してきた事。この現状を打破したい、選手が100%の力を出せる環境を整えるためにスタッフは動くが、どうにもならない事も実際は多くある。今回はどうだったのだろうか?選手が100%の力を出せたのだろうか?

政治力があり口達者なだけでお飾りのスタッフが渡英した競技もあると聞く。選手もスタッフも今まで以上に本気にならないといけないと感じだロンドン五輪。