エクステラ日本選手権レポート

大会名・・エクステラ ジャパン チャンピオンシップ 
場所・・丸沼/群馬県
日時・・8月25日
天候・・晴れ

使用機材
・フレーム・・CANNONDALE スカルペル29
・ホイル・・MAVIC 29クロスマックスSLR
・タイヤ・・IRC F&R ミトスXC2.1 1.9気圧
・ハンドル・・TIOGA カーボフラット318
・サドル・・TIOGA ツインテール
・グリップ・・ERGON GS1
・バイクシューズ・・MAVIC フーリーXC
・サングラス・・SWANS ガルウィング
・ヘルメット・・GIRO エイオン
・ドリンク・・シトリック
・ドリンク・・エレクトロライトショッツ(電解質補給)
・補給・・VESPA プロ
・補給・・SHOTZ 5個
・オイル・・フィニッシュライン セラミックウェットルブ
・ウェットスーツ・・アートスポーツ
・SEV アスリートデバイス
・心拍計・・SUUNTO t6c
・バッグ・・CRUMPLER
・インソール・・SIDAS バイクプラス
・ニューハレ

6度目のエクステラ日本選手権。
日本チャンピオンを獲得しているものの、最高でも2位止まりという後一歩が足りなかった5年間。
海外の強敵に阻まれてきた優勝という2文字が6度目の正直によって達成された。

スイム1.2キロ、マウンテンバイク25キロ、トレイルラン10キロで行われるエクステラ ジャパン。
海外のレースと比べると距離は短いものの、標高1400M、ランの直登続きとレイアウトはハードそのもの。
今年はアメリカから2名、フランスから1名のプロが参戦。アメリカ人のウィルは今年のITUクロストライアスロン世界選手権で6位、フランスのセドリックはアイアンマン等のトライアスロンで入賞の常連と強豪だ。
標高が高いので8月といえども丸沼は気温が低く、湿気も無い。そんな夏の終わりを感じさせる気候の中でレースは始った。
連日の好天で水温は高く、22度。エリートはルールで水温22度になるとウェットスーツの着用が禁止になる(エイジクラスは28度)。淡水の湖なので浮力が少なく、筋肉量の多い僕のような体型ではウェットを着れば面白いように浮いて進むので恩恵は計り知れない程にあるが、ルールはルール。
22度では結構冷たいので試泳してから一旦水から上がるとブルブル震えるほどに寒い。スタートまでの5分間が寒かった。
12時10分に号砲。飛び込みが上手く行って先頭で泳ぎ始める。最初のブイ(200M)まではダッシュをするが高所のスイムというのは本当に辛く、酸素が入ってこない感じが凄くある。半分の600Mを過ぎると同じ泳力の集団が形成されて一定のペースで進む。水泳では自転車と同じくらいにドラフティングの効果があるので自分より少し早い選手の後ろに着いて、離れないように食らい着いて8位でスイムアップ。
ライバルの外国人選手2人と共にスイムを終えたのが良い展開だ。トランジットでウィルに先行されるものセドリックの登りの速さが尋常ではなく、つられてペースが上がりウィルに追い付いていくが、セドリックの下りが遅くて今度は離される。若干の平坦部分で2レーンある箇所で隙を突いてセドリックをパス。ここからはかなりの距離がシングルトラックなので、今思えばターニングポイントとなった瞬間だった。ウィルはテクニックもあるのでジリジリと差を詰めいていく事しか出来ない、こちらはタイヤの限界を超えてコーナーを攻めているのにジリジリとしか詰まらないって事はウィルも相当に攻めている証拠だ。アスファルトの登りでアタックして10秒あった差を一気に詰めてウィルに並んだ。お互い一瞬、目が合った。下りには先に入り少し差を付けたがその先の登りですぐに追い付かれた。ここからは20分ほどの長い登りが続く、登りに強いセドリックが来るかもしれないのでペースを上げようとダンシングしたら横からウィルがスススススっと抜いていった。ガッチリ体型に似合わない高回転型のペダリングだ、後ろに付いて絶対に離れないように走るが登りの後半になって足が動かなくなってきてしまい、ウィルに10秒ほど先行されて下りに入った。心拍がMAXの90%ほどで20分間登ってきたので下りでは思ったほどバイクコントロールが出来なくて焦ってしまったが、それはウィルも同じだったようで逆に下りの最後には追い付いた。ここからはアップダウンが連続するが抜くポイントが無いのでミスしないように付いて行った。最後のループの登りでウィルが浮いた石に弾かれて失速した瞬間を突いてパス、最大限のペースで登り切り下りはミスしないように攻めてトップでトランジットへ。

ランシューズへの履きかえでまたしてもウィルに先行されてしまった。ランコースの前半は石がガレガレのキャンバー(斜面)を横に走っていくもので、石が全部浮いているので蹴って走るとズルっと石が崩れて湖にドボンする。この箇所では足の長いウィルが有利で同じピッチで走るものの、ストライドの違いで15秒ほど離されてしまった。物凄い焦りの中で次ぎはロープが無いと登れない斜度の直登、いわゆる崖登り。心拍が上がりまくっている状態での直登はひたすら我慢あるのみ、苦し過ぎて頭がおかしくなりそうだが心を「無」にして苦しさを忘れさせる。直登が終わり、岩場のアップダウンを越えてトンネル抜けて階段登ってからのアスファルトの緩い下りで呼吸を整えようとしたが、ウィルに付いて行くとキロ3分20秒というハイスピードだったので呼吸は全く落ちずに苦しいまま沢登りの直登に入った。途中まで登ると何とここでウィルがいきなり失速、ここでペースを合わせてしまうとセドリックが追いついて来るからペースを保って登り切り、下りはコケないように最短ルートを攻めた。今年から追加された距離にして300M程の登りと下りが地味にきつくて、ここでかなり足を削られた。ゴールまでの平坦のアスファルトではとにかくハイペースを保って突っ込んで走り2周目へ。
2周目は何でもないような箇所で躓いたり滑ったりして足が終わりに近付いている事がわかった。大きい段差の着地では1歩では行かずに2歩に増やし、なるべく上半身を使って進むようにした。沢登では走れるほどに体力が残っていなくて早歩きで登るが、後ろが気になって気になって何度も振り返った、ウィルやセドリックは飛ぶように駆け上がってくるかもしれない・・・。そんな悪魔に追われる様な思いで歩を進めるとゴールが見えてきた。もう1度振り返ると誰もいない、、、!ここで初めて勝利を確信して、6年間諦めずにやってきて良かったとシミジミと思い返した。
そしてトップでフィニッシュ。

数分前まではあれほど苦しかったのに、今は全く苦しさが無い。ただ充実感だけがあった。
一つの目標が達成されたが、次ぎは10月の終わりにマウイで開催される世界選手権だ。ここに向けて更に上げていきたい。

エクステラ参戦6年目にして初優勝、そして日本チャンピオン6連覇。
もっともっとこの競技を知ってもらって楽しんでもらいたい、そのために今後も皆様のお力添えよろしくお願いいたします。

ご声援、本当にありがとうございました!!

優勝 小笠原崇裕 THE BIKE JOURNAL
2位 セドリック ラソンド (フランス)
3位 ウィル ケルセイ (アメリカ)