エクステラ サイパン レポート

大会名・・エクステラ サイパン
場所・・サイパン
日時・・3月24日
天候・・晴れ

使用機材
・フレーム・・TREK トップフューエル9.9SSL
・ホイル・・MAVIC クロスマックスSLRディスク
・タイヤ・・IRC F&R ミトス2.25 2.0気圧
・ハンドル・・TIOGA カーボフラット318
・ステム・・TIOGA  Xステム
・サドル・・TIOGA スパイダーツインテール
・ウエア・・SALOMON EXO
・ランシューズ・・SALOMON XTトレイル2
・バイクシューズ・・MAVIC フーリーXC
・サングラス・・SWANS GRI
・ヘルメット・・GIRO イオノス
・ゴーグル・・SWANS SR-1M
・ドリンク・・シトリック
・ドリンク・・エレクトロライトショッツ(電解質補給)
・補給・・VESPA プロ
・補給・・SHOTZ 5個
・オイル・・フィニッシュライン セラミックウェットルブ
・SEV アスリートデバイス
・心拍計 SUUNTO t6c
・バッグ CRUMPLER
・ニューハレ

エクステラ3連戦の最後に当あたるサイパン戦。エクステラの連戦は初めてのことで、身体は言い表せない疲労が襲っていているが、勝手知ったるサイパンということで非常にリラックスした日々を過ごし、レース当日には100%といえるコンディションに持っていけた。

サイパンのコースは、カレント(流れ)が非常に強いマイクロビーチを1500M。どれほど強いかというと腰ほどの深さの場所でも踏ん張っていないと立っていられない程のカレントがある。バイクはサイパンで1番高い山のタポチョ山のほぼ頂上である標高450M程まで登るもので、そこに至るまでも長い登りが3か所あり、トータルで1000M近い標高差を稼ぐ。

シングルトラックも多くあり、アリゾナの荒野にトリップしたかのような錯覚に陥る場所や、サンゴと木の隙間を縫って落ちていくダウンヒルと本当に楽しく飽きない31キロ。ランは直登に近い登りが多く、しかも足場が悪い。平坦は最初と最後のみでほとんどが登っているか下っているか、途中で100M程の洞窟を通り、その後に続くロックセクションは飛び降りるような落差の岩が数か所。これで終わりかと思いきやゴールまでの2キロはビーチ、最後の最後で苦しい砂浜を走らす12キロ。サイパンのコースは稀にみるハードなレイアウト。

プロは10人が参加、新たにドイツからの参戦もありレベルが非常に高い。6時30分のスタートを前にウォームアップ。疲れは感じてるものの身体の良い動きが出ているので良い感触。強すぎるカレントで海に浮かぶブイが何度も流され、その度に戻したりしていたので15分ほど遅れてのスタート。

第1ブイまではダッシュで泳ぐが進みが悪い、前を見るとそんなに離れていないので皆が進んでいないようだ。ビーチに戻る方向でのカレントが強烈で、キックをかなり強く打っているのに目下の石の位置が全く変わっていかない・・そしてカレントが一瞬緩んだ瞬間にスススっと進む。バイクで爆風の中を走っているような感じだ。3人連なって進むが徐々に隊列が崩れて前と数秒離れてしまったが腕は一杯一杯。残り100M程でカレントが緩み一気に上陸。

バイクに移ると最初からペダルが踏めていた。アウターギアで長い登りを走れていたので突っ込み過ぎないようにだけ気を付けて前を追う。序盤で1人のプロを、中盤で1人のプロを捉えて抜き、4位に上がった。この位置で走れる楽しさと嬉しさでアドレナリンが出ているのを感じた。3位の選手は見えないが、ここまでの2戦を考えるとバイクでも離されているので追い付けないかもしれないが、差は保ちたい。

タポチョの登りに入りガレて斜度のキツイ登りが続く、何とかギリギリでセンターローのギアで登れるジープロードで、陽を遮るものもなく非常に暑さを感じる。登り切ったら長いダウンヒル、景色を楽しむ余裕は無いが無理にでも楽しんで頭を冷やさないとミスは出るし、ランに入った時に余裕がなくなってしまう。素晴らしい景色をチラ見して頭をリフレッシュしたら裏タポチョの登りを耐えに耐え、足がピクピクと攣る一歩手前のギリギリの強さでペダルを踏んで残りは下りのみ。前も後続も見えないポツンと1人でトランジッションへ。

ランの入りは心を無にして最初の1キロを3分20秒で入った。呼吸は苦しいが足は動いていたのでトレイルの入口まではこのままのペースで突き進んだ。トレイルに入ると一気に重さが身体に襲ってくる、ここで歩くか、走るかで全くスピードが違ってくる。身体が重いなりにしっかりとバネで走れている事が確認できたので腕をしっかり振って足を前に出していく。心拍数はMAXの97%を維持している。苦し過ぎておかしくなってしまいそうだが頭の中では賞金の事しかなく「お金、お金」と念仏のように唱えて足を前に出している。

洞窟を抜け、ロックセクションもミスなく進み、アスファルトの緩い下りが1キロ程続く区間では生来の短い脚を最大限に伸ばして駆け下り、ビーチへ。ここにきてパタっと足が止まりそうになったが、海を見て空を見て苦しいのを少しでも紛らわし、効率の良い動きをしようと頭を使って一歩一歩を大切にしていた。かなり後方に後続の姿が見えたので焦ってしまったが残りは500M。段差を何度か越える個所でハムストリングスがピキーンと攣ったがお構いなしにゴールまで一直線に突き進んで4位でフィニッシュ。

今までのエクステラの中でもベスト3に入る程の良い走りが出来た。後続は世界選手権で10位台~20位台に入る選手対達なので大きな自信を得たが、1~3位との差があり過ぎてしまうのも事実。世界の本当のトップなので力の差があるのは当たり前だが、それでも少しでも近付きたいと思ってしまうのはアスリートの性か。

サイパンにてエクステラ3連戦は幕を閉じたが、この後もトライアスロン、マウンテンバイクとレースは引き続き連戦となるので身体に自愛しつつ、楽しみたい。

小笠原崇裕