遅いバイクに乗れ

やっとかめにロードレースというかロードのエンデューロに出場してきた。
http://runandbike.jp/rbinmotegi/

7時間のクラスにチームバイクジャーナルとして今年もアイアンマンハワイでプロも含めてバイクラップ日本人1位という日本最強のアマチュアトライアスリートで弁護士の湯尻さんと、このバイクジャーナルのもう1人の管理人で推定BMIが30でアイアンマンを完走する猛者N氏の3人でパーティーを組んで出走。
前日に賞金がかかったマウンテンバイクのレースで心身共に使い果たし(しかも4位・・)重い身体にムチ打って第1走者としてスタートラインに。今日のバイクは写真を見てもらうとお解りのように昨日のマウンテンバイクレースのまま、空気圧を4気圧にしただけです。前方を見るとシマノ、アンカー、マトリックス、ブリッツェン、ラバネロと国内のプロロード選手が大勢集合。8時にスタートが切られスルスルと前に上がって行くとローリングスタートが解除されて一気にペースが上がり出す、1周を回ると先頭から20人以内ではマウンテンバイクは見当たらない、すでにロードレーサーだけでペースを作っている。僕はというとマウンテンバイクにTシャツに短パンというラフなスタイルだったからか相当に冷たい視線を感じてましたね、ハイ。しかし30分も過ぎると先頭集団もだいぶリストラされて、僕は平然と走っているから周りのライダーも視線も「何だコイツは?」みたいな感じに変わっていた。
1時間の予定だったがバイクの調子が悪くて止まってバイクをチェック、1人で走っても面白くないのでラップされるのを待ってから再度先頭集団にドッキングして1時間を走って湯尻さんにバトンタッチ、ハワイ後はオフで何もしていなかったとは思えない好走で湯尻さんが爆走!そしてN氏へ、まぁ、え~、その~頑張って走ってましたねハイ。2回目の順番が回ってきて出走。3時間を過ぎているので先頭集団はアマチュア達は引く元気が無くなっており、プロ達がペースを刻む。この頃になると最初の冷たかった視線も何処へやら、中切れをマウンテンバイクの僕に詰めさせたり2列になった時に僕の後ろに付いたりして「おいおいおい」と突っ込み所が満載になること幾多。かと言って僕のような一線を退いた5流ライダーでは茂木のサーキットを平均時速41km/hで先頭を引けるわけないので集団内で小さくなって付き位置。
結局は2時間30分間走りましたが平均時速41km/hといっても集団内で付き位置ならマウンテンバイクで十分じゃね??と。やれ最新のロードレーサーだディープリムだ空力が何だとか言っても、アルミのマウンテンバイクからチギれ去って行くという事はソレ等の効果が出る前なんじゃないのか!?
先頭集団に必死に食らい付くという事は真剣にレースに取り組んでいるライダーであろう、こういった真剣に強くなりたいライダーがエンデューロで「一時の楽」を求めて速くなる機材を使うのはオススメできない。もっと自分に負荷が掛かり苦しめる機材を選択して先頭を引く事が重要だ、遅いバイクで速く走る事によって得られる効果を簡単にいうと、踏むポイントが早くなる、風や地形を深く読む、失速しないライン取り等々を真剣に考えるようになる、足を止めていてもスススススっと流れていくバイクでは細かな事は気にしなくても大きな動きの時だけ踏めば良くなってしまいがちだが、遅いバイクに乗る事によって些細な事にでも気を使うようになり、これ等を常に実行して積み重なれば足への負担がかなり減る。マウンテンバイクで先頭集団で走る効果は「バイクを前に流す」技術が凄く上がる、前に流すというのは風の抵抗と路面の抵抗を極力減らすって事で、風はフォームや集団内での位置、路面はダンシングでの重心の位置やハンドル、サドル、ペダルへの加重の割合を適性にするって事で、前のライダーにギリギリ付けるかどうかって場面でこういった事が崩れると簡単にチギれてしまうが、しっかりと適正な動きをする事によってチギれるのが5秒遅くなったらそれは大きな大きな違いだ。勝てるか勝てないかに直結する問題。
強くなりたいライダーが良い機材ばかり使うことへの警鐘、自転車メーカーと自転車屋の口車も凄く解るけど、強くなる為に必要なのは見栄でも楽でも無く「正確な苦しみ」である事に間違いは無い、もっと自ら追い込んでいって欲しいとやっとかめのエンデューロで思ったのであった。